日本の主食である米の価格が高止まりし、国民の不安が広がっている。政府備蓄米の放出が始まったものの、その流通プロセスに隠された「不都合な真実」が専門家の間で囁かれ始めた。はたして私たちの食卓は守られるのか──。
「異常事態」と専門家が警鐘
農林水産省の最新データによると、2024年度の米の小売価格は前年比15%上昇。天候不順による不作に加え、円安の影響で輸入資材が高騰したことが原因とされる。
「これは単なる価格調整ではありません。日本の食糧安全保障そのものが危機に瀕しています」
と警鐘を鳴らすのは、東京農業大学の佐藤敏夫教授(食糧経済学)だ。
政府は先月、備蓄米30万トンを市場に放出すると発表したが、「その米の品質に重大な問題がある」と内部関係者が匿名で証言。備蓄期間が長期化した古米が混入している可能性が指摘されている。
備蓄倉庫で何が起きていたか
全国に13か所ある政府備蓄倉庫。そのうちの1つ、新潟県内の施設で働いていた元職員A氏(52)が衝撃の告白をした。
「保管基準を大幅に超える5年以上前の米が、新しい米と混ぜられて出荷されていました。カビの発生を防ぐため、禁止薬品が使われたことも…」
この証言について農水省は「事実無根」と否定しているが、複数の倉庫で同様の報告が上がっているという。
健康被害の懸念
食品衛生の専門家である帝京大学の田中良子教授は、長期保存米の危険性についてこう語る。
「保管状態が悪い場合、カビ毒(マイコトキシン)が発生するリスクがあります。発がん性物質を含むものもあり、少量でも長期摂取すれば肝機能障害を引き起こす可能性が…」
すでにSNS上では「政府米を食べて体調不良になった」とする投稿が相次いでいる。ある主婦(38)は「炊いた時に異様な臭いがした」と証言。別の消費者(62)は「腹痛と下痢が続いている」と訴える。
闇市場の台頭
米不足を背景に、「闇米市場」が急成長しているという驚くべき報告がある。匿名を条件にした業界関係者によれば、産地直送を謳った偽装表示米や、輸入米を国産と偽って高額で販売するケースが後を絶たない。
「特に飲食店向けの卸売りで横行しています。1俵(60kg)あたり通常より5,000円安い『怪しい米』が流通している」(米穀販売業者B氏)
最悪のシナリオ
経済アナリストの山本浩一氏は、現在の状況を「食糧危機の前兆」と表現する。
「もし今年も不作が続けば、スーパーから米が消える事態も想定しなければなりません。備蓄米の信頼が失われた今、パニック買いが起こればあっという間に在庫は枯渇するでしょう」
ある政府関係者は匿名で「本当の備蓄量は公表値の半分以下かもしれない」と打ち明ける。災害時の非常食としての備蓄も危ぶまれる状況だ。
私たちにできること
専門家は以下の点を呼びかけている:
- 購入時の産地と品質表示を厳重に確認
- 異臭や変色がある場合は絶対に食べない
- 2週間分の家庭備蓄を推奨(ただし買い占めは厳禁)
「この危機は単なる米不足ではありません。日本の農業政策全体の欠陥が露呈したのです」
と佐藤教授は語り、政府の根本的な政策転換を求めている。
明日の食卓を守るために、私たちは今何を知り、どう行動すべきか──。静かなる非常事態はすでに始まっている。
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