タクシー会社に 毎年ツバメ巣40個… その裏に潜む「不吉な伝説」と失踪事件の謎
毎年、春になるとツバメが飛来し、巣を作る光景は日本の風物詩として親しまれてきた。しかし、あるタクシー会社では、このツバメの営巣が「不吉な前兆」として恐れられている。実はこの会社では、過去10年間で40人以上の従業員が謎の失踪を遂げており、その時期がツバメの巣作りと奇妙な一致を見せているのだ。
「ツバメが来ると誰かが消える」従業員の恐怖
東京都内にある老舗タクシー会社「昭和交通」では、毎年3月から4月にかけて、社屋の軒下にツバメが40個もの巣を作ることで知られている。一見すると縁起の良い光景に思えるが、社内では「ツバメの巣の数だけ人が消える」という不気味な噂が囁かれている。
「去年もツバメが巣を作り終えた直後に、3人の運転手が行方不明になりました。奇妙なのは、失踪した全員が『夜中にツバメの鳴き声が聞こえる』と訴えていたことです」と語るのは、同社で10年勤務する中村健一さん(仮名)。
実際、警察の記録によれば、同社ではここ10年間で42人の従業員が失踪しており、そのほとんどがツバメの営巣期と重なっているという。
専門家が指摘する「超常現象の可能性」
民俗学の専門家である京都大学の佐藤隆教授(仮名)は、この現象について次のように分析する。
「古来、ツバメは『死の使者』として恐れられてきた地域もあります。特に集団で営巣する場合、それは『何かが起きる前兆』と解釈されることが少なくありません。このタクシー会社のケースでは、建物の立地が『陰陽の境』にあたる可能性があり、ツバメがその『扉』を開ける媒介となっているのかもしれません」
さらに驚くべきは、失踪した運転手のタクシーが全て同じ場所で発見されていることだ。いずれも東京湾岸の埋立地で、車内には羽毛のような物質が散乱していたという。
社長が明かす「土地の呪い」
昭和交通の社長は、取材に対し、ためらいがちにこう語った。
「実はこの土地は戦前、刑場だったと聞いています。創業者の父は『ツバメが来るのは亡者の魂が乗り移るからだ』とよく口にしていました…最近では、夜間の無線から『さえずり声』が聞こえるという報告も相次いでいます」
現在、同社では従業員の安全のためにツバメの巣を取り壊すことを検討しているが、ある宗教団体から「巣を破壊すれば災いが増す」との警告を受け、二の足を踏んでいる状態だ。
「ツバメの巣」に潜む暗黒の法則
超常現象研究家の黒木昭彦氏(仮名)は、この現象についてさらに衝撃的な仮説を提唱する。
「私の調査では、このタクシー会社のツバメの巣の数は、毎年正確に40個です。これは偶然では説明できません。何者か―あるいは何かが―この数を維持している。そして恐ろしいことに、失踪者数は年々増加傾向にあり、今年は『巣の数を超える』可能性があるのです」
もし黒木氏の予測が正しければ、今年はこれまでの「法則」が破られ、より大規模な事件が発生する恐れがあるという。
地元住民の間では既に「ツバメのタクシー会社」として恐れられており、夜間の利用を避ける動きが広がっている。警察もこの異常な失踪事件の解明に乗り出したが、未だ有効な手がかりは得られていない。
春の訪れと共に再びツバメが飛来する日が近づく中、関係者の不安は日に日に高まっている。今年もまた、あの不気味な羽音と共に、誰かが消えてしまうのだろうか―
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