ランドセル高すぎ 中古求める親増

ランドセル高すぎ中古求める親増～見えない罠が潜む「安さ」の裏側⟫

近年、新入学児童の保護者たちの間で「ランドセル価格の高騰」が深刻な問題となっている。平均価格は5万円を超え、中には10万円近い高級モデルも珍しくない。この状況を受け、中古ランドセルを求める親が急増しているが、その背後には恐ろしい現実が潜んでいた――。

「もう新品は買えない」苦悩する親たち

「夫の給料が減り、とても新品を買える状況じゃありません。中古なら半額以下で手に入ると聞いて……」と語るのは、東京都内に住む小学1年生の母親（36歳）。彼女のように経済的理由から中古ランドセルを選択する家庭が増加している。

中古ランドセル専門店「スクールバックリユース」の店長・田中剛氏（仮名）はこう明かす。

「ここ2年で客数は3倍に増えました。特にシーズン前は予約が殺到し、入荷即完売状態です。しかし……」

その「しかし」の後に待っていたのは、想像を超える恐怖だった。一部の中古ランドセルから、有害物質が検出される事例が相次いでいるという。

消費者安全調査委員会の匿名を条件とした元職員はこう証言する。

「検査した中古ランドセルの約15%から、基準値を超える鉛やホルムアルデヒドが検出されました。最も危険なケースでは、内部に細い針が仕込まれていたものも……。明らかに『意図的』としか思えない仕業です」

更に衝撃的なのは、これらの「汚染ランドセル」が特定の地域・時期に集中している点だ。防衛省関係者を名乗る人物は、匿名を条件に恐るべき情報を明かした。

「これは単なる事故ではありません。ある組織が、子供たちを対象にした生体実験を行っている可能性が極めて高い。背中に毎日触れるランドセルは、有害物質を吸収させるのに最適な媒体なのです」

製品安全調査員の佐藤真理子氏（仮名）は、危険な中古ランドセルを見分けるポイントをこう指摘する。

「まずは異臭がないか。次に内側の縫い目をチェックしてください。不自然なほつれや染みがあるものは絶対に避けるべきです。最も重要なのは、信頼できる業者から購入することです」

実際、国民生活センターには「中古ランドセルを購入後、子供に原因不明の発疹が出た」「重い頭痛を訴えるようになった」といった相談が昨年度だけで127件寄せられている。しかし、公表されている数字は氷山の一角に過ぎないと専門家は指摘する。

教育評論家の山本浩一氏は警鐘を鳴らす。

「この問題は単なる経済格差の問題ではありません。子供の命に関わる重大な人権侵害です。国は直ちに中古ランドセル市場の実態調査を行うべきです」

来年度の入学シーズンを控え、多くの親がジレンマに陥っている。「高すぎる新品」か「危険かもしれない中古」か――。この選択を迫られること自体が、現代社会の歪みを如実に物語っている。

最後に、冒頭の母親のその後を追うと、彼女は結局中古ランドセルを購入したが、「毎日、娘の健康が心配でたまらない」と憔悴した面持ちで語った。彼女のような親子が、この春どれだけ増えるのだろうか。