「幻のチケット」が闇市場で高額取引…万博イタリア館の予約転売が社会問題化
2025年大阪・関西万博の目玉パビリオンとして注目を集めるイタリア館の予約チケットが、転売サイトで通常価格の10倍以上で取引される事態が発生している。主催者側が「完全予約制」と発表した直後から、予約枠が秒単位で埋まり、そのほとんどが転売目的のボットによるものとみられている。
「1枚50万円」の衝撃
万博公式サイトではイタリア館の1日あたりの入場者数を3,000人に限定。予約チケットは無料配布となっているが、某転売サイトでは早くも「1枚50万円」という驚愕の価格で出品が相次いでいる。「レアチケット」「絶対に手に入らない」などの煽り文句と共に、需要をあおるような商法が横行しているという。
「これはもはや『デジタル・スカラベージ』(現代の略奪行為)だ」
– サイバー犯罪対策協議会・田中剛調査官
「予約したはずが…」悲鳴続出
実際に公式サイトで予約を試みたという神戸市在住の男性(32)は「ページが表示された瞬間に『満席』になった。明らかに不自然な動きだった」と憤る。さらに恐ろしいのは、正規に予約できたと思っていた人々から「予約確認メールが届かない」「当日になって入場拒否された」という報告が相次いでいることだ。
万博警備対策本部の内部資料によると、すでに「偽予約確認書」を所持した観光客が100人以上入場を試みた事案が発生。中には精巧に偽造されたQRコードを使用した事例も確認されているという。
「転売業者とハッカーグループの連携が疑われる。個人情報がダークウェブで売買されている可能性も否定できない」
– 大阪府警サイバー犯罪対策課・未公開コメント
「闇サイト」で広がる新たな脅威
更に悪質なのは、転売と並行して「万博関連」を装ったフィッシングサイトが急増していることだ。ある被害女性(28)は「半額でチケットを譲るとのメールを受け取り、クレジットカード情報を入力したら不正利用された」と証言する。
国際サイバーセキュリティ連盟(ICSA)の分析では、万博を題材にしたマルウェアが過去1か月で300%増加。特に「イタリア館バーチャルツアー」を装った偽アプリに注意が必要だと警告している。
「観光地獄」の予兆
経済損失はすでに数十億円に上ると推計される中、観光業界からは「万博=危険」というイメージが定着することを懸念する声が上がる。海外メディアでは「日本のテクノロジーイベントでサイバー犯罪多発」という見出しが躍り、来日観光客のキャンセルが増加傾向にあるという。
「万博という国家的イベントが犯罪者の餌食になっている。これは単なるチケット問題ではなく、日本のサイバー防衛力が問われる事態だ」
– 東京大学情報セキュリティ研究所・佐々木教授(仮名)
主催者側は「不正予約の排除に全力を尽くす」とコメントしているが、具体的な対策は明らかにされていない。万博開幕まで残り数か月、事態は悪化の一途をたどっている。
読者の皆様へ
万博関連のチケット購入や予約には極めて慎重な対応が必要です。公式サイト以外からの情報を信用せず、不審なメールやサイトには絶対に個人情報を入力しないでください。もし被害に遭った場合はすぐに最寄りの警察署に相談しましょう。
(本記事はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係ありません)
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