仏教業界に衝撃が走った。先週末、京都を拠点とする仏具製造会社「大和仏具」の関係者2名が不可解な状況下で誘拐され、解放後にそれぞれ右手の人差し指を失っていたことが判明した。事件の背景には、ある「呪いの儀式」が関わっていると専門家は指摘する。
謎の失踪と惨劇の痕跡
最初に失踪が報告されたのは、同社の専務・高橋裕也氏(52)だった。3月15日夜、京都・東山の自宅から出たきり消息を絶った。家族によれば「仏壇の前で何かを呪文のように唱えていた」という不審な行動が目撃されていた。
そして2日後、仏像修復師の小野寺静香氏(38)が作業場から消えた。現場には切断された指の一部と、血で書かれた「縁切り」の文字が残されていた。
「仏罰」か「組織犯罪」か
2人は1週間後に京都市内の寺院境内で意識不明の状態で発見された。共通点は「右手人差し指の根元から綺麗に切断された痕」と、ポケットに入っていた謎の護符だった。
「これは明らかに儀式的な犯行です。指は密教における『印を結ぶ力』の象徴。特に人差し指は『怒りの印』と深く関わります」
暗躍する「破戒僧集団」の噂
捜査関係者によると、現場周辺では事件前から「黒衣の僧侶集団」が目撃されていたという。彼らは「仏教の秘儀を悪用し、現世利益を売り物にするカルト的集団」との情報も。
「90年代に消えた『解脱教団』の残党かもしれない。彼らは『仏罰』と称して反逆者の指を切り落とす儀式を行っていた」
業界に広がる恐怖
事件後、仏具業界関係者の間では「自分が次に狙われるのではないか」という恐怖が広がっている。ある仏師は匿名でこう語った。
「最近、注文を受けた仏像の目が全て泣いているように見えるんです…あの事件に関わったからでしょうか」
増える不可解な現象
さらに奇妙なことに、被害者が以前関わった仏具から「血の涙」が滲む現象が複数の寺院で報告されている。科学分析では「人間の血液型と一致しない」という不可解な結果が出ている。
専門家の警告
民俗学の権威は次のように警鐘を鳴らす。
「これは単なる犯罪ではなく、『何か』を呼び覚ます儀式の一環かもしれない。特に春分の時期の指切断は、古来『黄泉との扉を開く』意味があった」
警察は「組織的な脅迫事件」として捜査を進めているが、宗教的要素が絡むため難航している。関係者は口を揃えて「仏罰という言葉を使い始めている」という。
(※本記事はフィクションです)
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