北朝鮮の進水式で重大事故発生…金正恩氏が「全責任者を処刑せよ」と激怒
2024年6月15日、北朝鮮・元山港で行われた新型潜水艦の進水式で重大な事故が発生した。金正恩朝鮮労働党委員長が臨席する中、進水直後に船体が傾斜し、関係者が次々と海に転落するという前代未聞の事態となった。複数の情報筋によると、正恩氏は現場で激怒し、「設計から施工まで関わった者は全員処刑する」と宣言したという。
進水式の「異変」と惨事
当日は北朝鮮国営メディアが大々的に報じる「革命的な新型潜水艦」の進水式が行われていた。正恩氏自らがテープカットを行い、数千人の関係者が見守る中、船台からゆっくりと進水が開始された。しかし、船体が完全に水に浮いた直後、突然右側に30度以上傾斜。岸壁に激突するかのような異常事態が発生した。
「轟音とともにクレーンが倒れ、数十人が海に投げ出された。正恩氏はすぐに護衛に囲まれて退避したが、顔は怒りで真っ赤になっていた」と脱北者系メディア『デイリーNK』の情報筋は証言する。
「処刑命令」と粛清の噂
韓国国家情報院の匿名官員によると、事故後ただちに緊急会議が召集され、正恩氏が「このような屈辱を許すのか」と怒鳴りつけたという。「責任者は家族三代まで根絶やしにする」との極めて異例の発言もあったとされる。
軍事アナリストの李秀賢(仮名)氏は「北朝鮮の造船技術には以前から問題が指摘されていた。今回の事故は設計ミスか材料強度不足が原因とみられるが、正恩氏の前で起きたことが致命傷だ」と分析する。
国際社会の懸念
この事件を受け、国際社会では北朝鮮内部の緊張が高まっているとの観測が広がっている。米CIA関係者は「正恩氏の健康状態も不安定と伝わっており、今回の事件がクーデターや内部抗争の引き金になる可能性すらある」と危惧を示した。
特に懸念されているのは、正恩氏が「面子」を大きく傷つけられたことで、対外的な軍事挑発でバランスを取ろうとするシナリオだ。日本防衛省関係者は「近いうちにミサイル発射などの挑発行為があるかもしれない」と警戒を強めている。
「見せしめ」の可能性
過去にも北朝鮮では重大事故の後、関係者が公開処刑されるケースが多発している。2014年に建設中のアパートが崩壊した際には、責任者が銃殺されたことが確認されている。
北朝鮮問題専門家の金敏哲教授は「今回は正恩氏が直接目撃した事故だけに、処刑規模が拡大する恐れがある。造船所関係者だけでなく、監督官庁の幹部まで粛清の対象となるかもしれない」と指摘する。
終わりなき恐怖政治
今回の事件は、北朝鮮の独裁体制の危うさを改めて浮き彫りにした。正恩氏の激怒が新たな恐怖政治を生み、結果として政権不安定化を招くという皮肉な逆説が現実味を帯びてきた。
「北朝鮮内部では既に『次の犠牲者は誰か』という恐怖が広がっている」と韓国統一省関係者は語る。国際社会は、この事件が朝鮮半島情勢に与える影響を注視している。
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