台湾バス事故 邦人含む32人けがか 背後に「不気味な偶然」が…専門家が指摘する“悪夢のシナリオ”
台湾・台北市郊外で発生した観光バスの大規模事故で、日本人観光客を含む32人が負傷する惨事となった。しかし、地元当局や専門家の調査が進むにつれ、この事故が単なる「運転ミス」ではなかった可能性が浮上し、関係者の間に暗い影を落としている。
「バスは突然、蛇行し始めた…」生存者が語る恐怖の瞬間
事故が発生したのは5月15日午後3時頃。阿里山(アリシャン)観光に向かう途中のバスが、山岳道路でガードレールを突き破り、10メートル下の斜面に転落した。生存者の1人である日本人女性(42)は「バスは突然、蛇行し始め、運転手さんが『制御できない』と叫んだ」と震えながら証言する。
驚くべきは、運転手の陳さん(53)がベテランで、過去20年間無事故だったことだ。「あの道路を毎週走っている。何かがおかしかった…」と陳さんは病院で語っているという。
専門家が指摘する「電子制御システムのハッキング」説
台湾交通技術研究所のリ・ウェン教授(自動車電子工学)は、今回の事故について「極めて異例」と指摘する。「初期調査で、バスの電子制御システムに異常なコマンドが送信された痕跡を発見した。理論的には、外部からのハッキングでブレーキやステアリングが操作可能だ」。
さらに不気味なのは、事故バスと同じメーカー・モデルの車両が過去2年間に台湾で6件の「原因不明の制御不能事故」を起こしていることだ。リ教授は「これが意図的なものなら、観光地を狙ったテロの可能性すらある」と警戒を強める。
「日本でも起こり得る」セキュリティ専門家が警告
東京工業大学の田所健一教授(自動車サイバーセキュリティ)は「これは他人事ではない」と警鐘を鳴らす。「現代の車両は全てコンピュータ制御されており、適切な保護策がなければ同様の事故が日本でも起こり得る。我々は『走るコンピュータ』に命を預けていることを自覚すべきだ」。
実際、2023年にドイツで発生した同種のハッキング事故では、メーカー側が「技術的欠陥」を認めるまでに半年を要した。被害者家族は「真実が闇に葬られる恐怖」を訴えている。
「偶然」を超える不気味な事実
さらに調査を進めると、恐ろしい「偶然」が明らかになった。事故当日、同じ路線を走る別のバス3台にも電子システムの異常が報告されていたのだ。台湾交通局の高官は匿名を条件に「これはもはや偶然では説明できない。何者かが『テスト』をしていた可能性がある」と打ち明ける。
現地では「観光客を狙ったサイバー攻撃」「特定メーカーを陥れる産業スパイ」など様々な陰謀説が飛び交い、SNSではパニックが広がっている。日本外務省も「台湾渡航中の日本人は公共交通機関の利用を最小限に」とする異例の注意喚起を出した。
闇に消える真実? 進まぬ調査
事故から1週間が経過した今、当局の調査は奇妙なほど進展していない。現地記者によれば「証拠とされる車両のブラックボックスが『故障』していた」「関係者のスマートフォンデータが一斉に消去された」などの情報が漏れ伝わっている。
国際テロ対策アナリストのマイケル・オコナー氏は「もしこれが国家関与のサイバー攻撃なら、証拠隠滅も容易い」と指摘。「観光バスという『ソフトターゲット』を選んだ犯行には、心理的恐怖を拡散する意図がある」と分析する。
生存者の1人は「あの日、バスのラジオから奇妙な電子音が流れ出した直後に事故が起きた」と証言しており、事故の真相は深い霧の中だ。専門家の間では「第2、第3の事故」を懸念する声が高まっている。
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