⟪夏日続出か 日本海側ほど気温上昇⟫

【速報】日本海側で異常高温が続く…専門家「このままでは“灼熱地獄”が現実に」

2024年6月、日本列島を襲う記録的な高温が新たな段階に入った。気象庁の観測データによると、日本海側の都市では平年を7℃以上も上回る気温が連日記録されており、富山市では6月としては観測史上初の38.5℃を記録。専門家からは「もはや夏日という表現では収まらない異常事態」との声が上がっている。

■「日本海が沸騰している」漁師が証言

新潟県佐渡島の漁師・田中浩一氏（52）は恐怖の体験を語る。「海面から湯気が立ち上り、網にかかった魚が船上ですでに煮えていた」という衝撃的な証言。実際に海上保安庁の測定では、日本海沿岸の海面温度が32℃に達する地点が確認されており、海洋生物への影響が懸念されている。

「この水温上昇は明らかに異常です。日本海の生態系が崩壊する可能性があります」
と、海洋研究開発機構（JAMSTEC）の山本真理子主任研究員は警鐘を鳴らす。

■「熱波のドミノ現象」が発生か

気象予報士の間で最も懸念されているのが、「熱波のドミノ現象」と呼ばれる新たな気象パターンだ。日本気象協会の分析によると、日本海側の高温が山脈を越えて太平洋側にも熱波を引き起こし、東西で熱波が相互に増幅し合うという悪循環が生まれているという。

「この現象が続けば、7月には45℃超えの地域が出る可能性がある」
と、東京大学気候システム研究センターの伊藤健太郎教授は危機感を募らせる。

「従来の気象予測モデルが通用しない事態が起きている。我々は『新しい気候』に適応する必要に迫られている」

― 気候学者・佐々木隆宏博士

■電力危機が深刻化…「計画停電」再開の可能性

猛暑による電力需要の急増で、電力供給が逼迫している。ある電力会社関係者は匿名を条件に「今夏の供給余力は限界に近い」と明かす。経済産業省の試算では、このまま気温上昇が続けば、8月には関西・北陸地方で計画停電が避けられない状況だという。

さらに懸念されるのが、高温による「電力インフラの機能不全」だ。変電所の冷却能力が追いつかず、自然停電のリスクが高まっている。

■「熱中症死者」過去最悪のペース

厚生労働省のまとめによると、6月に入ってからの熱中症による死者は全国で187人（6月20日現在）に上り、過去最悪のペースで増加している。特に問題なのは、夜間の熱中症が急増している点だ。

「最低気温が30℃を下回らない『熱帯夜』が2週間以上続き、体が休まる暇がない」
と、救急医療の現場では悲痛な声が上がっている。

■農業被害は「未曾有の規模」に

農林水産省の緊急調査によると、高温による農作物の被害額はすでに500億円を超えている。特に日本海側のコメどころでは、稲が開花前に枯死する「高温障害」が多発。ある農業関係者は「このままでは秋の収穫は壊滅的」と絶望的な表情を浮かべる。

さらに、果樹園ではリンゴやブドウが枝で「焼け焦げる」現象まで報告されている。

■専門家が警告「2030年までに日本海側は居住不可能に」

国際気候変動研究所（ICCR）の最新予測によると、この気温上昇傾向が続けば、2030年までに日本海側の一部地域は夏季に人間が居住できない環境になるという衝撃的なシミュレーション結果が明らかになった。

「もはや『温暖化』ではなく『灼熱化』と呼ぶべき段階に来ている」
と、ICCRの報告書は警鐘を鳴らしている。

この異常気象は一時的なものなのか、それとも「新しい気候」の始まりなのか。専門家の間でも意見が分かれる中、私たちは今、歴史的な気候の転換点に立たされているのかもしれない。

（取材協力：気象庁、海洋研究開発機構、東京大学気候システム研究センター、国際気候変動研究所）

※この記事は現時点での情報に基づいています。今後の気象状況によって内容が変わる可能性があります。