妻に義母の世話頼み浮気 介護離婚…「愛より介護」の果てに待つ地獄
「夫が浮気をしているかもしれない…」そう疑い始めたのは、夫が義母の介護をすべて妻に押し付けるようになってからだった。神奈川県横浜市に住むA子さん(仮名・42歳)は、夫(45歳)の態度が急変したことに戸惑いを隠せない。「最初は『お前の方が母と仲がいいから』と言って任せてきたのが、次第に『俺は忙しい』と家に帰らなくなりました」
夫の浮気疑惑が現実になったのは、A子さんが介護疲れで倒れた日のことだった。病院から連絡を受けた夫は、ようやく姿を見せたが、スマホには見知らぬ女性からのラブメッセージが…。「介護で疲れきっている妻を置き去りに、夫は別の女性と温泉旅行に行っていたんです」とA子さんは涙ながらに語る。
「介護離婚」の裏に潜む“共依存の罠”
このような「介護を理由にした浮気」は、実は全国で増加傾向にあるという。家族問題に詳しい社会学者・B教授(仮名)はこう指摘する。
「介護ストレスが夫婦関係を破綻させるケースは珍しくありません。特に、妻に介護を押し付けた夫が、外部で『癒し』を求めるパターンが急増しています。これは『共依存の逆転現象』と呼ばれ、介護者が被介護者に精神的に支配されることで、家庭内のバランスが崩れるのです」
さらに恐ろしいのは、こうした夫婦の間に「介護殺人」のリスクが潜んでいることだ。過去には、介護疲れから妻が義母を殺害した事件や、浮気が発覚して夫が妻に暴力を振るうケースも報告されている。
「義母介護」が招く最悪のシナリオ
東京都内で起こった実際の事件(※フィクションです)を振り返ろう。Cさん(50歳)は、妻に認知症の義母の介護を任せきりにし、自分は同僚女性と不倫関係に。しかし、妻が義母の介護で疲弊し、うつ状態に陥ったことで事件は起こった。
「ある朝、妻が義母をベランダから突き落とし、自分も後を追ったのです。遺書には『もう介護も夫の嘘も終わりにしたかった』と記されていました」と警視庁関係者(仮名)は語る。
心理カウンセラーのD氏(仮名)は警告する。
「介護を一方に押し付ける夫婦は、すでに『共倒れ』の危険性が高い。特に義母介護の場合、妻は『夫のため』と無理を重ね、ある日突然爆発する。最悪の場合、殺人や自殺に発展することも考えなければなりません」
あなたの家庭は大丈夫? 介護離婚の前兆5選
- 夫が介護の話題を避けるようになる
- 妻の体調不良を「気のせい」で片付ける
- 介護費用を理由に生活費を削られる
- 「お前の方が得意だろ」と責任転嫁する
- 深夜のメールや電話が増える
もし3つ以上当てはまるなら、あなたの家庭も「介護離婚」の危険ゾーンに入っているかもしれない。専門家は「介護は夫婦で分担し、第三者の力を借りることが大切」と訴えるが、そのアドバイスが届かない家庭が後を絶たない。
介護という重圧が、夫婦の絆を引き裂き、時には人命まで奪う――。A子さんは今、離婚を考えながらも、義母の介護が続く限り逃げられないジレンマに苦しんでいる。「この地獄が終わる日は来るのでしょうか…」
(※本記事はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません)
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