⟪平岩征樹氏の離党届を受理国民民主党に激震「党内分裂の序章に」政治専門家が警告⟫

【東京・永田町速報】国民民主党の平岩征樹衆院議員（比例北関東ブロック）が提出していた離党届が6日、正式に受理された。党内関係者によると、離党の背景には「政策路線の根本的な対立」があったとされ、今後の国民民主党の存続そのものに暗い影を落とす事態となっている。

「政策の不一致」表向きの理由の裏に潜む深い亀裂

平岩氏は離党の理由について「党の方向性と自身の政治理念が相容れなくなった」と説明しているが、複数の党内関係者が匿名を条件に明かしたところによると、実際には「次期衆院選に向けた候補者調整をめぐる激しい対立」が直接的な要因だったという。

政治ジャーナリストの田所健一氏は今回の離党劇について、「単なる1議員の離党ではなく、国民民主党が抱える構造的問題が表面化したもの」と分析する。

「平岩氏の離党は氷山の一角に過ぎない。党内ではすでに複数の議員が離党を検討しており、年内にさらに3～5名の離党が続く可能性が高い。最大の要因は、党執行部が掲げる『中道』路線に対する不満だ」

田所健一（政治ジャーナリスト）

政治学者の間では、平岩氏の離党が引き金となって国民民主党が分裂する可能性について真剣に議論され始めている。早稲田大学政治経済学部の森田隆教授（政党論）は、最悪の場合「年内に党が2つに分裂する」と予測する。

森田教授が指摘する危険なシナリオは以下の通りだ：

直近の世論調査では、国民民主党の支持率が過去最低の2.3%まで落ち込んでいる。政治アナリストの間では「平岩氏の離党がさらに支持率を低下させる」との見方が支配的だ。

政党交付金の削減が避けられない状況で、すでに複数の地方支部が活動休止に追い込まれている。党関係者は「このままでは全国的な組織維持が困難」と危機感を強めている。

与党内部でも平岩氏の離党をきっかけとした政界再編を警戒する声が上がっている。自民党某派閥の幹部は匿名を条件に次のように語った。

「国民民主党の弱体化は、野党第一党の立憲民主党にとってはチャンスに見えるが、実際には『野党共闘』の枠組みそのものを崩す要因になる。最も危惧すべきは、政策のバランスが崩れ、極端な主張を持つ小政党が台頭することだ」

政治資金規制に詳しいジャーナリストの岡本真理子氏は、今後の展開について次のように予測する。

「平岩氏の離党は単なる人事問題ではない。これまで表面化していなかった『国民民主党にはなぜ存在価値があるのか』という根本的な問いを浮き彫りにした。このままでは、同党は『消滅政党』の道を歩むことになるだろう」

岡本真理子（政治ジャーナリスト）

取材に対し、国民民主党の複数の若手議員が「玉木代表のリーダーシップに疑問を感じている」と本音を漏らした。ある議員は「このままでは党が瓦解する」と強い危機感を示し、早ければ来月にも代表辞任を求める声が表面化する可能性があると明かした。

政治コンサルタントの黒川剛氏は、国民民主党が直面している危機について次のように総括する。

「平岩離党は『終わりの始まり』だ。党内にはもはや共通のビジョンがなく、単に『自民党ではない』という消極的な理由で結集しているに過ぎない。このままでは、日本の政治から中道勢力が消え、極端な二極化が進む危険性さえある」

黒川剛（政治コンサルタント）

国民民主党の広報担当者は本記事の取材に対し、「平岩議員の離党は個人的な事情によるもので、党の運営に影響はない」とコメントしているが、党内の混乱を収拾できるかは極めて不透明な情勢だ。

政治の専門家たちは、今後の展開を注視する必要性を強調しつつも、国民民主党が抱える問題は「一議員の離党では解決しない深い病根」があるとの見解で一致している。日本の政治地図が書き換わる可能性すらある今回の離党劇は、今後どのような展開を見せるのか―。