日本の大腸がん 5割が細菌原因か

【衝撃】日本人の大腸がんの約50％が特定の細菌感染によるものかもしれない――最新研究が示す「見えない脅威」

国立がん研究センターと東京大学医学部の共同研究チームが、日本人の大腸がん患者の約半数から共通する特殊な細菌「エンテロコッカス・カンセリウム」が検出されたと発表した。この細菌が大腸がんの発症に直接関与している可能性が高いという驚くべき研究結果が、医学界に激震を走らせている。

研究を主導した東京大学の田中宏明教授（微生物学）は次のように警告する。

「この細菌は通常の検査では検出が難しく、知らない間に腸内で増殖し、DNAに損傷を与える毒素を分泌します。特に加工肉や保存食品を頻繁に摂取する人々の腸内で繁殖しやすいことが分かってきました」

「無症状のまま進行」という恐怖

最も恐ろしいのは、この細菌に感染しても初期段階では全く症状が現れない点だ。感染からがん発症まで5～10年かかるケースが多く、気付いた時には手遅れになっている可能性が高い。

国立がん研究センターのデータによると、この細菌陽性の大腸がん患者は、陰性患者に比べてがんの進行速度が2倍速く、抗がん剤の効果も30％低いという衝撃的な事実が判明している。

なぜこの細菌が日本で特に問題になっているのか？研究チームは以下の要因を指摘する：

特に問題視されているのは、コンビニ弁当やレトルト食品に含まれる「リン酸塩」が、この細菌の増殖を加速させるという事実だ。現代日本人の食生活そのものが、危険な細菌の「培養器」となっている可能性がある。

厚生労働省のシミュレーションによれば、このまま対策を講じなければ、2030年までに大腸がん患者数が現在の2倍に増加する可能性があるという。特に20～30代の若年層での増加が顕著で、従来の「中高年の病気」という概念を覆す事態が起きている。

「すでに日本人の15％がこの細菌に感染している可能性があります。特に外食が多いサラリーマンや学生は要注意です」
――京都府立医科大学・小林真理子教授（消化器内科）

以下の項目に3つ以上当てはまる場合、感染リスクが高い可能性がある：

専門家は、早期発見のために40歳未満でも大腸内視鏡検査を受けることを強く推奨している。また、ヨーグルトや発酵食品の摂取、食物繊維を多く取ることで、感染リスクを下げられる可能性があるという。

この研究結果は来月開催される国際がん学会で正式に発表される予定だが、すでに医療関係者の間では「静かなるパンデミック」として警戒感が広がっている。私たちの日常生活の中に潜むこの「見えない脅威」から、どう身を守るかが問われている。