日本駆け込み寺の事務局長を逮捕 ― 信じられない裏の顔が明らかに

【東京発】 長年、悩める人々の駆け込み寺として知られた「慈光院」の事務局長・高橋正人氏（52）が、警察によって逮捕された。その容疑は「詐欺及び脅迫」だが、捜査を進めるうちに、寺院の裏で行われていた恐るべき実態が次々と明らかになっている。

■ 信頼を裏切った「救いの場」の闇

慈光院は過去20年にわたり、借金苦や家庭問題に悩む人々を受け入れ、「心の救済」を謳ってきた。しかし、警察の調べによると、高橋氏は信者らに対し、「特別な祈祷」と称して多額の金銭を要求し、支払いができない者には「祟りが起こる」と脅迫していたという。

「信者の中には、全財産を失い、自殺未遂を図った人もいます。高橋氏は『これ以上払わなければ家族に災いが降りかかる』と、心理的に追い詰めていた」

― 警視庁捜査一課・佐藤刑事

さらに驚くべきは、寺院の地下から「祈祷の儀式」と称して行われていたとされる怪しげな物品が押収されたことだ。捜査関係者によれば、「人間の歯や毛髪が入った瓶」「血の痕跡が残る布」など、オカルト的な物品が多数発見されたという。

取材に応じた元信者の男性（38）は、当時の状況をこう振り返る。

「最初は優しく相談に乗ってくれました。でも、気づいたときには、家も仕事も失っていました。『お前の不幸は先祖の因縁だ』と言われ、高橋さん以外誰も信用できなくなっていた。今思えば、洗脳に近い状態でした」

また、別の女性信者（45）は、「夜中に謎の詠唱が響き、誰かが泣き叫ぶ声がした」と恐怖の体験を語った。

宗教社会学の権威・田中宏明教授（東京大学）は、今回の事件について次のように分析する。

「これは典型的な『スピリチュアル・エクスプロイテーション（精神的搾取）』のケースです。弱者を精神的に追い詰め、金銭や忠誠を搾取する手口は、カルト集団と共通しています。近年、こうした『偽装寺院』が増加しているとの報告もあり、注意が必要です」

さらに、警察は高橋氏が過去に別の宗教団体で活動していた経歴があり、そこで得た手法を応用した可能性があるとみている。

事件発覚後、SNSでは「#慈光院怖い」というハッシュタグがトレンド入り。多くの匿名ユーザーが、以下のような体験を投稿している。

これらの投稿の真偽は不明だが、寺院が何らかの「心理操作」を行っていた可能性を示唆する声も少なくない。

最も不可解なのは、信者たちが口を揃えて「あの儀式は普通じゃなかった」と証言する点だ。ある元信者は、

「暗い部屋で蝋燭に囲まれ、わけのわからない言葉を唱えさせられた。気がつくと時間が2時間も経過していて、記憶が飛んでいた」

と証言。警察は、高橋氏が何らかの集団催眠や薬物を使用した疑いもあるとみて、慎重に捜査を進めている。

この事件は、現代社会における「心の隙間を突く犯罪」の危険性を浮き彫りにした。田中教授は最後にこう警告する。

「次にこうした組織が現れたとき、私たちは見分けられるでしょうか？彼らは常に『あなただけを救う』と囁きます。本当に助けが必要なときこそ、冷静な判断が求められるのです」

慈光院は現在、閉鎖されており、関係者の間では「あの建物自体が穢れている」と囁かれている。果たして、あの寺院で本当は何が行われていたのか―。真相は闇の中だ。