⟪殺人容疑で15歳逮捕無差別襲撃か⟫

「ただ歩いていただけなのに…」被害者遺族の慟哭

2024年9月、東京都足立区で発生した無差別殺傷事件で、地元に住む15歳の少年が殺人容疑で逮捕された。少年は逮捕時、笑みを浮かべながら「やってやった」と供述していたという。専門家は「近年増加する青少年の凶悪犯罪の新たなピーク」と警鐘を鳴らす。

「日常が地獄に変わった瞬間」事件の衝撃的詳細

事件は9月15日午後3時頃、住宅街の路上で発生した。通学途中の高校生（16）が背後から突然ナイフで刺され、病院に搬送されたが間もなく死亡。現場から逃走した犯人を目撃した近隣住民の通報で、ほどなくして少年が逮捕された。

警視庁の調べによると、少年の携帯電話からは「今日中に3人殺す」と書き込まれたSNSの投稿が発見され、計画的な犯行だった可能性が高いという。

近所の住民は「おとなしく礼儀正しい子という印象だった」と驚きを隠せない。しかし学校関係者は匿名を条件に「昨年度から不登校気味で、SNSに暴力的な内容を頻繁に投稿していた」と明かす。

少年の自宅から押収されたノートには「社会への復讐」「誰でもいいから殺したい」といった文章がびっしりと書き込まれていた。精神鑑定の結果、反社会性パーソナリティ障害の傾向が確認されたという。

犯罪心理学の権威・山本太郎教授（仮名）はこの事件をこう分析する。

「犯行手法の冷酷さ、計画性から見て、典型的な『新型無差別殺人』の特徴を備えています。特に危険なのは、犯人が『普通の少年』に見えた点です。SNS時代の青少年犯罪は、従来のプロファイリングが通用しない新次元に入りました」

実際、警視庁の統計によれば、18歳以下の凶悪犯罪は過去5年で3倍に増加。特に「動機不明」のケースが67%を占めるという。

少年の父親は取材に対し、憔悴した面持ちでこう語った。

「ゲームばかりで外出せず、何を考えているか分からなかった。相談機関にも連れて行ったが…」

家族は現在、メディアの過熱報道とネット上のバッシングに苦しんでいるとされる。ある近隣住民は「家に火炎瓶が投げ込まれた」と証言する。

教育評論家の佐藤美香氏（仮名）は、事件の背景に現代社会の病理を指摘する。

「青少年の孤立化とSNSの過激化が相乗効果を生んでいます。このままでは、より若年層によるより凶悪な事件が多発するでしょう。次の標的は小学校かもしれない」

実際、事件後、全国の学校では登下校時の警備を強化。ある私立中学では生徒のSNS利用を全面禁止にする異例の措置を取った。

被害者の葬儀で、父親は声を震わせて訴えた。

「あの子はただ普通に暮らしていただけです。なぜこんなことが…誰が責任を取ってくれるのですか」

しかし、少年法により犯人の実名は公表されず、刑事処分も成人よりも軽いものとなる見込みだ。この事件をきっかけに、少年法改正を求める声が急速に高まっている。

専門家の間では「これは最初の一撃に過ぎない」との見方が強まっている。SNSに潜む闇、家庭の崩壊、社会の分断―。次の無差別事件は、いつ、どこで起こるのか。街を行き交う人々の顔には、消えない不安が刻まれている。