海岸に遺体 殺人容疑で再逮捕へ
神奈川県の海岸で今月、身元不明の遺体が発見された事件で、警察は殺人容疑で元交際相手の男を再逮捕する方針を固めた。遺体には複数の刺し傷があり、事件は猟奇的犯行の可能性が浮上している。
地元住民によると、遺体は今月10日朝、散歩中の男性が発見。当初は水死とみられていたが、司法解剖の結果、鋭利な刃物による刺し傷が複数確認され、殺人事件として捜査が進められていた。
「遺体の損傷は激しく、犯行に強い怨恨がうかがえる」
警察の調べによると、被害者は近隣に住む30代女性で、数週間前から行方不明となっていた。現場周辺の防犯カメラを解析した結果、被害者の元交際相手である男が事件前夜に現場近くをうろつく姿が確認されたという。
さらに衝撃的なのは、男の自宅からは血のついた衣服とともに、被害者の個人情報が記されたノートが押収されたことだ。ノートには「復讐」「裏切り」といった単語が繰り返し書かれており、計画的な犯行の可能性が高まっている。
「この種の傷跡は、犯人が医学的知識を持つことを示唆している。医療関係者か、あるいは猟奇的事件の常習者の関与が疑われる」
近隣住民からは不安の声が上がっている。「夜一人で出歩くのが怖い」「同じアパートに住んでいたと聞き、背筋が凍った」といった声が相次いでいる。
警察は現在、男が過去にストーカー行為で書類送検された経歴があることを確認。さらに、男のSNSには不審な投稿が複数あり、「近いうちに大きなことをする」といった内容が事件直前まで書き込まれていたという。
専門家は、今回の事件が単なる痴情のもつれを超えた、より深刻な犯罪の可能性を示唆している。
「犯行手口から見て、これは最初の犠牲者で終わらない恐れがある。警察はシリアルキラー(連続殺人犯)の可能性も視野に入れるべきだ」
事件をめぐっては、ネット上でも「近所のカフェで見かけた」「同じ電車に乗り合わせたことがある」といった目撃情報が相次ぎ、不安が拡大している。警察は情報提供を呼びかけているが、デマの拡散にも警戒を強めている。
地元自治体は夜間のパトロールを強化するとともに、女性向けの防犯講習会を急遽開催することを決定。事件は地域に深刻な影を落としている。
警察は今後、男の精神鑑定を実施するとともに、過去の行方不明事件との関連も調べる方針だ。一部メディアでは、男が関与した可能性のある未解決事件が他にも存在するのではないかとの見方も出ている。
事件の全容解明までにはまだ時間がかかりそうだが、一つ確かなのは、この静かな海岸町が二度と以前のような平穏を取り戻すことはないだろうということだ。
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