海岸に遺体 殺人容疑で再逮捕へ

海岸に遺体殺人容疑で再逮捕へ

神奈川県の海岸で先月発見された遺体について、警察は新たな証拠を基に殺人事件として捜査を進めている。当初は事故死とみられていたが、遺体に不自然な外傷が複数確認されたことから、近隣住民の間に不安が広がっている。

不審な外傷と「第三者」の痕跡

地元漁師によって発見された遺体は、損傷が激しく身元の特定に時間を要したが、後に近隣に住む会社員・田中剛氏（仮名・32歳）と判明。司法解剖の結果、死因は溺死だが、首周辺に絞められた痕跡や防御傷が確認された。

神奈川県警捜査一課の高橋刑事は「明らかに第三者が関与した痕跡がある。殺意を持って海岸に連れ込まれた可能性が高い」とコメント。現場近くで血の付いたロープが回収されたことも明らかにした。

「潮の流れから考えて、遺体が発見された場所は最初の犯行現場ではない。もっと沖で事件が起き、その後漂流したとみられる」

– 海洋犯罪学専門・杉本教授（東京海洋大学）

驚くべきは、この海岸で過去2年にわたり同様の遺体発見が相次いでいたことだ。いずれも公式には事故処理されたが、地元では「海岸の呪い」と囁かれる状況が続いていた。

今回の事件を受け、県警は過去2件の再調査に乗り出す方針だ。捜査関係者は匿名を条件に「3事件の被害者に共通の知人がいる可能性」を明かし、ネット上では「連続殺人では」との憶測が飛び交っている。

事件後、海岸周辺では商店の早期閉店が相次ぎ、観光客も激減。地元自治会は夜間の立ち入り禁止を呼びかけている。

「あの海岸では毎年同じ時期に悲鳴のような音が聞こえるという噂があります。以前から『何か』が潜んでいると感じていました」

– 地元住民・匿名希望

警察は現在、現場近くの防犯カメラ映像を精査。事件当日、被害者とともに写っていた人物を重要参考人としてマークしているとの情報もある。専門家は「完全犯罪と思わせておき、実は綿密に計画された犯行の可能性」を指摘する。

事件を模倣したかのような不審な投稿がSNS上で確認されている。「次は夏至の夜に」といった予告めいた書き込みもあり、県警サイバー犯罪課が監視を強化中だ。

犯罪心理学者の佐藤教授は「犯人が自己顕示欲からさらに事件を起こす危険性が高い」と警告。海岸周辺には現在、制服警官のみならず私服警官も配置され、不審な人物への警戒が続いている。

県警は近く記者会見を開き、新たな逮捕状請求について発表する見込みだ。地元コミュニティでは、まだ誰も逮捕されていないという事実が新たな恐怖を生んでいる。