珍記録 プロ初白星→翌日に初黒星

将棋界に新たな「呪われた記録」が誕生した。先月プロデビューを果たしたばかりの新人棋士・佐藤流星（19）が、初勝利を挙げた翌日に早くも初黒星を喫すると、その後は不可解な連敗を重ねている。関係者からは「普通ではない」「何かが憑いている」といった不安の声が漏れ、一部では「棋士を襲う不吉な因縁」の存在を囁く者まで現れている。

「初白星の翌日に初黒星」は史上初

日本将棋連盟の記録によれば、プロ棋士がデビュー戦で勝利した場合、次の敗戦まで平均で5.3局かかるという。しかし佐藤は4月15日のデビュー戦で勝利を収めた直後、16日の対局で早くも敗北。この「初白星→翌日初黒星」のパターンは史上初の珍記録となった。

さらに不気味なのはその後だ。佐藤はその後7連敗を記録し、対局中のミスが異常に増えているという。特に注目されるのは、全ての敗戦が「時間切れ」という点だ。

「あの子はもっと強い。練習では私たちを簡単に負かすほどだった。でも本番になると、なぜか時計を見つめたまま動けなくなるんです」

対局室に現れる「黒い影」

問題は成績だけではない。複数の関係者が対局室での「異常現象」を証言している。

将棋連盟の警備員・田中氏（45）はこう語る。

「佐藤さんの対局日は、必ずと言っていいほど監視カメラにノイズが入ります。先週などは、佐藤さんの背後に黒い影のようなものが映り込んでいました。再生すると、影がゆっくりと頭部に近づいていくのが…」

また、対局中の佐藤の様子について、ある観戦記者は匿名を条件にこう明かした。

「彼は時折、誰もいない方向に向かって『もう待って』『やめて』と呟く。先日の対局では、突然『あの人が邪魔する』と叫んで席を立ち、1時間も戻らなかった」

歴史家が指摘する「江戸時代の因縁」

将棋史に詳しい歴史家・小泉昭夫氏（58）は、この事件に「ある因縁」を見出している。

「佐藤さんが使用している『流星』という棋士名は、実は江戸時代に非業の死を遂げた棋士・大橋流星斎と同じです。流星斎は弟子に敗北を認められず、対局中に発狂し、盤上の駒を飲み込んで窒息死したと記録にあります。まさに佐藤さんが連敗している時期に、流星斎の命日が重なるのです」

さらに不気味なのは、佐藤がデビュー戦で使用した駒が、大橋流星斎の愛用品と同様の「黒檀に金象嵌」だったという点だ。この駒は現在行方不明となっている。

「精神科医の診断が必要」将棋連盟が異例の対応

事態を重く見た日本将棋連盟は、佐藤に対し精神科医の診断を受けるよう勧告。5月からの対局を一時休止する方針を固めた。

連盟広報のコメント:

「棋士の健康と安全が最優先です。現在は専門家と連携しながら佐藤棋士をサポートしていますが、これほどの異常事態は記憶にありません」

佐藤本人は取材に対し、「ただ負けたくないだけです」とだけコメントしているが、顔色は著しく悪く、目の下には深いクマができているという。

「次は命が危ない」匿名の告発文

事件はさらに不気味な展開を見せている。先週、将棋連盟に「流星斎の祟りだ。次は命が危ない」と記された匿名の手紙が届いたのだ。

手紙には「7連敗で終わりではない。あと2敗すれば、流星斎と同じ9の数が揃う」と書かれており、次回の対局が佐藤にとって重大な転機となる可能性を示唆している。

将棋界では現在、佐藤の次の対局を中止すべきかどうかで議論が紛糾している。一方で、オカルト関連のSNSでは「9連敗したら何が起きるか」という話題で盛り上がりを見せている。

専門家は「デビュー直後の棋士に過度のプレッシャーをかけるべきではない」と警告するが、一部の熱狂的なファンは「対局を続けるべきだ」と主張。事態はますます混迷を深めている。

佐藤流星の次の対局は5月20日に予定されている。果たして、この不吉な連敗はいつまで続くのか―。関係者だけでなく、将棋ファンの間にも不安が広がっている。