睡眠時無呼吸症候群が招いた悲劇…人気芸人・パンサー菅の闘病記録
人気お笑いコンビ「パンサー」の菅賢正さん(49)が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療中に危険な事態に陥っていたことが関係者への取材で明らかになった。一見成功しているように見えた治療の裏で、恐ろしい副作用が進行していたという。
「いびきがうるさい」という指摘から発覚
菅さんがSASと診断されたのは2023年初頭。共演者から「収録中に居眠りする」「いびきがすごい」と指摘され、精密検査を受けたところ、1時間に30回以上も呼吸が止まる重症であることが判明した。
「普通なら目が覚めるほどの無呼吸なのに、菅さんはそのまま眠り続けられる。これは極めて危険な状態です」
CPAP治療の陰で進行していた「ある変化」
菅さんはすぐにCPAP(持続陽圧呼吸療法)装置を使った治療を開始。当初は「朝の頭痛が消えた」「昼間の眠気が減った」と効果を実感していたという。
しかし、治療開始から3ヶ月後、関係者はある異変に気付く。
「菅さんの性格が変わったんです。以前は明るく冗談ばかり言っていたのに、急に無口になり、時々意味不明な独り言をつぶやくようになりました。ある日、楽屋で『あの装置が囁いている』とつぶやいているのを聞いて、ゾッとしました」
睡眠専門医が指摘する「CPAPの闇」
一部の専門家は、CPAP治療に伴う稀ながら危険な副作用について警告している。
「長期にわたるCPAP使用で、一部の患者に『人工呼吸依存症候群』が報告されています。装置なしでは呼吸できなくなるだけでなく、精神状態に異常を来すケースも。特に睡眠時無呼吸が重度だった患者ほど、依存症状が顕著に出る傾向があります」
治療開始1年後…ついに起こった「あの夜」の事件
2024年2月、菅さんは自宅で意識不明の状態で発見され、緊急搬送された。搬送時の様子について、救急隊員は次のように証言している。
「ベッドでCPAP装置を装着したまま倒れていました。驚いたのは、電源が切れているのに装置が作動し続けていたことです。機械が異常に熱を持ち、何より不気味だったのは…装置の動作音が、まるで人間のささやき声のように聞こえたことです」
菅さんは一命を取り留めたものの、現在も記憶障害に苦しんでおり、芸能活動の再開の目処は立っていない。事件後、使用していたCPAP装置はメーカーに回収されたが、異常は見つからなかったという。
増え続けるSAS患者…潜む危険とは
日本では推定300万人がSASを患っていると言われる。専門家は、治療の重要性を認めつつも警告を発する。
「SASは放置すれば命に関わります。しかし、機械に依存した治療法には未知のリスクもある。特に『装置が呼吸をコントロールしている』という感覚が長期化すると、自己の呼吸機能に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。最悪の場合、装置なしでは呼吸できなくなるだけでなく、自我まで侵されるケースも…」
菅さんの事例は、便利な医療機器の裏に潜む闇を浮き彫りにした。我々は医療の進歩と引き換えに、何かを失おうとしているのだろうか―。
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