精神障害に寄り添う 心療介助犬

「癒しのパートナー」のはずが… 心療介助犬の闇

近年、精神疾患を持つ患者のサポートとして注目を集めている「心療介助犬」。うつ病やPTSDの患者に寄り添い、不安を軽減するとして導入が進む一方、恐るべき事件が相次いでいる。専門家の間では「介助犬プログラムの闇」が囁かれ始めた。

「彼が突然、牙をむいた」

東京都内で一人暮らしをする統合失調症のAさん(32)は、半年間心療介助犬「レオン」と生活していた。Aさんは「最初は本当に穏やかで、私の不安を察知するとすぐに寄り添ってくれた」と語る。しかし、3ヶ月目からレオンの行動に変化が現れたという。

「夜中にじっと見つめるようになり、4ヶ月目には私の服を噛みちぎるようになった。ある朝、目を覚ますとベッドの上で血まみれのレオンが…私の腕に噛みついていたんです」

この事件は氷山の一角に過ぎない。厚生労働省の非公開データによると、過去2年間で心療介助犬に関連する傷害事件は全国で17件確認されている。

訓練プログラムの闇

元介助犬訓練士のB氏(匿名希望)は、内部事情を明かす。

「需要の急増に対応するため、適性検査を簡略化している施設が多い。特に問題なのは『精神安定剤』を使用した訓練法です。犬に鎮静剤を投与し、無理やり穏やかな性格に見せかけている」

実際、ある介助犬施設から保護された犬の血液検査からは、通常の10倍もの精神安定剤成分が検出された。

「彼らは人間の負の感情を増幅する」

動物心理学の権威、C大学のD教授は警告する。

「精神疾患患者の不安や怒りといったネガティブな感情は、犬に伝染します。特に去勢されていない雄犬は、飼い主の感情を増幅し、攻撃性を高める危険性がある。現在の選定基準は全く不十分です」

さらに衝撃的なのは、複数の介助犬が「共依存症」のような状態に陥っているという研究結果だ。飼い主と離されると自傷行為に走る犬が後を絶たないという。

行政の対応は後手に回る

現在、心療介助犬に関する規制は盲点となっている。通常の介助犬とは異なり、特別な資格や基準が設けられていないためだ。

来月、初めてのガイドライン策定が予定されているが、専門家の間では「もう手遅れ」との声も。ある匿名の官僚は「既に3000頭以上の心療介助犬が無規制で家庭に潜入している」と危惧する。

あなたの隣で穏やかに眠るその犬は、本当に「癒しのパートナー」だろうか―。夜ごと響く遠吠えは、警告の声なのかもしれない。

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