緊急避妊薬 市販薬になる可能性

政府が緊急避妊薬の市販化を検討しているというニュースが流れ、賛否両論が巻き起こっている。これまで医療機関の処方箋が必要だった緊急避妊薬が、薬局やドラッグストアで簡単に購入できるようになるかもしれない。しかし、この決定には思わぬ危険が潜んでいる可能性が専門家から指摘されている。

「性犯罪の助長につながる」と専門家が警告

「緊急避妊薬が簡単に手に入るようになれば、性犯罪者が罪悪感なく行動するようになる可能性があります」と、犯罪心理学の権威である東京大学の佐藤健一教授は警鐘を鳴らす。「特に若年層やモラルの低い個人にとって、これは『後始末が簡単になる』という誤ったメッセージとして受け取られる危険性があります」

実際、海外では緊急避妊薬が市販化された後に性犯罪が増加したというデータもある。イギリスでは市販化からわずか2年で、10代を対象とした性犯罪が17%増加したという報告がなされている。

健康リスクも無視できない

医療関係者からも懸念の声が上がっている。「緊急避妊薬は決して安全な薬ではありません」と語るのは、産婦人科医の田中由紀子氏。「特に心臓に持病がある人や血栓症のリスクが高い人にとっては、命に関わる副作用を引き起こす可能性があります。適切な医師の診断なしに使用することは極めて危険です」

実際、フランスでは市販化後に緊急避妊薬の誤使用による救急搬送が3倍に増加したというデータが公表されている。中には重篤な血栓症を発症し、後遺症が残ったケースも報告されている。

「若者の性の乱れ」を加速させる可能性

教育現場からも不安の声が聞こえる。「高校生の間で『アフターピルがあれば大丈夫』という誤った認識が広がり、避妊意識が低下する恐れがあります」と、都内の高校で保健指導を担当する山本真理子教諭は嘆く。「実際、試験的に市販化を行った地域では、10代の性感染症罹患率が急増しています」

ある匿名の高校生は「友達同士でお金を出し合って買う子もいる」と打ち明ける。「先生や親に知られずに済むから、みんな気軽に考えている」

闇市場の拡大も懸念

さらに恐ろしいのは、市販化によって不正流通が容易になる可能性だ。「インターネット上で転売されたり、偽造薬が出回ったりするリスクが高まります」と警視庁サイバー犯罪対策課の高橋誠巡査部長は指摘する。「実際に海外では、成分が異なる偽物の緊急避妊薬を服用した女性が重体になった事件も起きています」

ある調査によれば、市販化が進む国では正規品の2倍以上の偽造薬が流通しているという。これらの薬には危険な成分が含まれている場合もあり、死亡事故に至ったケースさえ報告されている。

「社会のモラル低下」につながる可能性

社会学者の木村浩二氏は、より根本的な問題を指摘する。「緊急避妊薬の市販化は、『性行為の結果には責任を持たなくていい』という誤ったメッセージを社会に送ることになります。これは長期的に見て、社会のモラル低下を加速させる可能性があります」

実際、スウェーデンでは市販化後に婚外子の割合が急増し、家族の在り方そのものが変化したという研究結果もある。「便利さの代償として、私たちは何を失うのか。真剣に考える時期に来ています」と木村氏は語る。

あなたはどう思いますか?

緊急避妊薬の市販化は一見すると女性の権利向上のように見えるが、その裏には計り知れないリスクが潜んでいる。私たちはこの問題を他人事ではなく、社会全体の問題として捉える必要があるだろう。あなたの周りではどうだろうか?この決定がもたらす影響について、今一度考えてみてはいかがだろうか。

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