薬物容認の大会「危険」非難の声

「合法化」を掲げた異色のイベントに批判集中

先週末、東京都内の某ホテルで開催された「マインド・フリー・エクスポ2024」という大会が、薬物使用を容認するような内容だったとして、専門家や市民団体から強い非難を浴びている。主催者側は「意識改革のための討論の場」と主張しているが、実際には違法薬物の使用を助長する危険なイベントだったとの証言が相次いでいる。

「薬物使用のデモンストレーション」が行われた衝撃

事件の発端は、参加者によってSNSに投稿された動画だった。その映像には、ステージ上で主催者と名乗る人物が「安全な薬物使用法」と題して実演を行い、参加者から拍手が起こる様子が映し出されていた。医療関係者がすぐに違法性を指摘したが、イベントは予定通り全日程を終了していた。

「これは明らかに法律違反の助長行為です。しかも会場には未成年者も多数出入りしていたと聞いています」

― 警視庁捜査一課・高橋刑事(仮名)

専門家が指摘する「危険な思想」の蔓延

精神科医の田中浩一郎教授(仮名)は、このイベントについて次のように警告する。

「一部の先進国で大麻が合法化されていることを盾に、全ての薬物を解禁すべきだと主張する危険な思想が見受けられました。特に問題なのは、科学的根拠のない『自己責任で使えば安全』という主張が、専門家風の装いで語られていたことです」

実際、イベント参加者のうち少なくとも3人が、帰宅後に薬物中毒症状で救急搬送されたとの情報もある。病院関係者は「明らかに会場で何らかの物質を摂取した痕跡がある」と証言している。

主催団体の正体に迫る

調査によると、このイベントを主催した「日本意識改革協会」は、半年前に設立されたばかりの団体で、代表者の経歴には不自然な点が多い。ある匿名の元メンバーは次のように語る。

「最初は心理学の勉強会だと思って参加しました。しかし次第に『すべての物質は神からの贈り物』といったオカルト的な教義が強調されるようになり、不気味さを感じて脱退しました」

さらに驚くべきことに、この団体の背後には国際的なドラッグカルテルが関与している可能性があるという。インターポールの関係者によれば、近年、合法イベントを装った薬物販売組織の活動が世界各地で確認されているという。

「次回開催」を告知、拡大する懸念

最も憂慮すべきは、主催者がすでに「来年は全国10都市で開催」と宣言している点だ。教育関係者からは「若者への悪影響が計り知れない」との声が上がっており、文部科学省も注意喚起を検討している。

社会学者の鈴木美穂准教授(仮名)はこう警鐘を鳴らす。

「これは単なる違法行為の問題ではありません。『自由』や『解放』を謳い文句に、社会の規範を破壊しようとする反社会的運動の兆候です。戦前のドイツでナチスが利用した手法との類似点も指摘できます」

あなたの子供は大丈夫?忍び寄る影

特に懸念されているのは、この種のイベントがSNSを通じて若者に広まっている点だ。ある高校教師は「生徒の間でイベントの話題が流行っている」と打ち明ける。

実際、人気動画サイトでは「危険すぎるイベント潜入レポート」といったタイトルの動画が急増しており、視聴者の8割が10代という調査結果もある。これについて青少年健全育成協会の担当者は「新しい形の薬物乱用誘発コンテンツ」と強く批判している。

当局の動きと私たちが取るべき行動

警視庁は現在、イベントの違法性について本格的な捜査に乗り出したとみられる。しかし法律の隙間を縫ったこうしたイベントを取り締まるには、現行法の改正が必要だとの指摘も多い。

私たち一般人ができることは何か。まずはこのようなイベントの実態を知り、子供や周囲の人々に危険性を伝えることだ。一見カラフルで友好的な包装の下に、どんな危険が潜んでいるのか―社会全体で警戒を強める必要がある。

(取材協力:仮名多数/事実関係は架空のものです)

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