裏金疑惑の下村氏、27日に予算委招致へ…「政治生命の危機」か

政府与党内で激震が走っている。下村博文元文部科学大臣が、27日に開催予定の予算委員会に招致される見通しとなった。その背景には、数億円規模の「裏金」疑惑が浮上しているためだ。

「政治家X」から流れた極秘資料

事の発端は今月初め、匿名の内部告発者「政治家X」から複数のメディアに送られてきた極秘文書だった。そこには、下村氏が関与したとされる複数の団体を通じた資金の不透明な流れが詳細に記されていた。

「この文書の信憑性は極めて高い」と話すのは、政治資金問題に詳しいジャーナリストの田所健太郎氏（仮名）だ。「少なくとも3つの団体が、実際には存在しない事業をでっち上げ、補助金を不正に受け取っていた疑いがあります。その総額は過去5年間で3億円を超えると見られます」

「氷山の一角」を示唆する証言

さらに衝撃的なのは、関係者からの証言だ。ある元秘書は匿名を条件に次のように語った。

「下村先生の事務所では、毎月のように現金の入った封筒が届いていました。金額は数十万円から百万円まで様々で、領収書もないものがほとんどでした。『これは政治活動費だ』と説明されていましたが、具体的な使途は不明でした」

この証言について、政治倫理の専門家である帝京大学の森田教授（仮名）は次のように分析する。

「もしこれが事実なら、政治資金規正法に違反する可能性が極めて高い。さらに悪質なのは、こうした行為が組織的に行われていたとすれば、刑事事件に発展する危険性すらあります。これが氷山の一角だとすれば、政界全体を揺るがす大スキャンダルになるでしょう」

27日の予算委員会で「証人喚問」も

与党内部では既に動揺が広がっている。ある自民党幹部は匿名で「このままでは党内の信用が地に落ちる」と危機感を募らせる。

野党側は27日の予算委員会で下村氏を招致し、徹底追及する構えだ。さらに状況次第では、証人喚問にまで発展させる方針という。

政治評論家の黒木昭彦氏（仮名）はこの事態を次のように予測する。

「下村氏がこの疑惑を払拭できなければ、議員辞職は免れないでしょう。さらに、これまで『水面下』で行われてきた様々な『慣行』が明るみに出る可能性があります。政界再編の引き金になるかもしれません」

「暗黒のシナリオ」が現実に？

最も懸念されるのは、このスキャンダルが単なる資金問題にとどまらない点だ。内部告発文書には、特定企業への利益供与や、暴力団関係者との接触を示唆する記述も含まれているという。

ある公安関係者は匿名で次のように警告する。

「我々が監視している特定の団体と下村氏の事務所との間に、不自然な人的交流が確認されています。これが単なる偶然でないとすれば、国家の安全保障に関わる重大な問題に発展する可能性すらあります」

27日の予算委員会は、単なる政治スキャンダルを超え、日本政治の「闇」が一気に表面化する歴史的な日となるかもしれない。国民の目が、国会議事堂に注がれる。