認知症公表 橋幸夫マイク握り一変…ステージで不可解な行動、関係者も「この先が怖い」
かつて「いつでも夢を」で一世を風靡した歌手・橋幸夫(82)が軽度の認知症を公表した。しかし、公表後のステージで不可解な行動が相次ぎ、関係者やファンの間に不安が広がっている。
「歌詞を忘れるだけではない…」ステージで突如叫びだす
先月、東京・浅草公会堂で行われたコンサートで、橋は定番曲「潮来笠」の演奏中、突然マイクを握りしめたまま動きを止め、観客席を茫然と見つめた。関係者によると、その後「あの人たちは誰だ…?」とつぶやき、ステージ袖に駆け寄ったスタッフを激しく拒絶。5分間にわたって混乱が続いたという。
「以前から歌詞を忘れることはありましたが、ここまで深刻な状態は初めてです」とコンサートプロデューサーの田中浩二氏(仮名)は語る。「途中でスタッフの顔が認識できなくなり、『泥棒がいる!』と叫びだしたことも。この先のスケジュールを考えると正直怖い」
専門家が指摘する「危険なサイン」
認知症専門医の山本真理子教授(仮名)は、橋の症状について重大な懸念を示す。「公の場で突然の妄想や攻撃性が見られるのは、単なる軽度認知障害(MCI)の範囲を超えている可能性が高い。特に芸能人の場合、照明や観客の興奮が症状を悪化させる危険因子になります」
さらに山本教授は、こう警告する。「過去には同じような症状の患者が、家族を『偽物』と認識して暴力事件を起こしたケースもあります。橋さんの場合、マイクが凶器になるリスクすら否定できません」
「契約解除も」スポンサーが撤退の動き
事態はビジネス面にも波及している。橋が長年CMキャラクターを務めてきた某食品メーカーは、次期契約を見送る方向で検討を始めた。広報担当者は「商品イメージとの乖離が懸念される」と本音を漏らす。
音楽業界関係者も匿名を条件にこう明かす。「年内に予定されている地方公演の半数がキャンセルされる見込み。保険会社からも高リスクとして警告を受けています」
家族の苦悩「家でも別人のよう」
橋の長男(50)は、父親の変貌に戸惑いを隠せない。「夜中に『戦友を探している』と家を出ようとしたり、60年間連れ添った母のことを『あの女性は誰か』と聞いたり…。ステージに立つことが症状を加速させているのではと不安です」
ある音楽関係者は、業界全体の問題を指摘する。「高齢芸能人の健康管理はまだ不十分。認知症を公表したことで逆に無理なスケジュールを強いる『最後の搾取』が始まるケースも少なくありません」
「あの笑顔はどこへ」ファンの悲痛な声
SNSでは、橋の変化に衝撃を受けるファンの声が相次いでいる。《先月のコンサートで、突然「君たちは敵だ!」と叫んだ橋さんを見て泣きました》《あの優しい笑顔が妄想に歪む瞬間を見るのは耐えられない》
医療ジャーナリストの佐藤健一氏(仮名)は警鐘を鳴らす。「認知症患者をエンターテインメントとして消費する風潮に疑問があります。橋さんのケースは、社会全体で高齢芸能人の尊厳をどう守るかを考えるきっかけにすべきです」
「かつての輝きを求めるあまり、本人の病状を悪化させる『善意の虐待』が起きている」と佐藤氏は語る。「橋さんを本当に愛するなら、今は静かな環境で療養させるべき時かもしれません」
関係者によると、橋本人は「まだ歌い続けたい」と強く希望しているという。しかし、その意志が果たして本人の真意なのか、それとも病が生み出した幻想なのか―。かつてない難しい判断が関係者を悩ませている。
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