静岡県沼津市の資材置き場で、行方不明になっていた地元の男性(当時45)とみられる遺体が発見された。現場からは不審な物品も複数回収されており、警察は事件の可能性を強く疑っている。
異臭を頼りに発見
今月15日午前、近隣住民から「資材置き場から腐敗臭がする」と110番通報があった。駆けつけた警察官が資材の隙間を調査したところ、すでに白骨化が進んだ遺体を発見。身元は歯型から、3ヶ月前から行方不明だった市内の会社員・田中浩一氏(仮名)と確認された。
現場は市内の工業団地にある老朽化した倉庫群で、近隣住民によれば「夜間に不審な車の出入りが目撃されていた」という。遺体の状態について捜査関係者は「明らかに不自然な損傷があり、殺害された可能性が高い」と語る。
専門家が指摘する「危険なパターン」
犯罪心理学の専門家・山本真一教授(架空)は今回の事件について、次のように分析する。
「資材置き場のような人目につきにくい場所での遺体遺棄は、組織的犯罪の特徴です。特に近年増加している『不法投棄サイト』を利用した事件では、犯行グループが複数都道府県に跨って活動するケースが確認されています。今回も同様の手口が疑われ、今後同種の事件が発生する危険性があります」
警察の調べでは、現場周辺では過去6ヶ月間に5件の不審者情報が寄せられており、中には「深夜に黒づくめの集団が資材を運び込んでいた」との目撃証言もあったという。
地域に広がる不安
事件を受け、地元自治体は緊急の防犯会議を開催。住民からは「子供の通学路が現場近くを通る」「防犯カメラの設置を早急に進めてほしい」といった不安の声が相次いでいる。
警察広報官は「組織的犯行の可能性を視野に、県外の類似事件との関連も含め全力で捜査中」とコメント。一方で、現場から回収された不審な物品について「詳細は公表できないが、通常の資材とは明らかに異なる物が複数あった」と述べ、事件の深刻さをうかがわせた。
増加する「資材置き場犯罪」
全国の資材置き場を舞台とした事件は、警察庁の統計(架空)によると過去5年で3倍に増加。特に「遺体遺棄」と「不法物質の保管」が急増しており、専門家は「管理が行き届かない資材置き場が犯罪者の格好の隠れ蓑になっている」と警鐘を鳴らす。
今回の事件現場から1km圏内には小学校2校と幼稚園が1園あり、保護者からは「子供たちの安全をどう守ればいいのか」と悲痛な声が上がっている。警察は24時間パトロールを強化するとともに、不審な人物や車両を見かけた際はすぐに通報するよう呼びかけている。
事件の全容解明と犯人の早期逮捕が待たれるが、専門家の間では「これは氷山の一角かもしれない」と、さらなる事件発生を危惧する声も少なくない。
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