駅伝部集団転校 唯一残った3年生
地方の名門高校駅伝部で不可解な集団転校が発生。部員15人中12人が同時期に転校し、残されたのは1人の3年生のみ。保護者や関係者からは「不気味な噂」が囁かれ始めている。

かつて活気にあふれていた駅伝部のロッカー室(イメージ写真)
「朝の練習に行ったら、誰もいなかった」
事件(関係者の中にはこう呼ぶ人もいる)が発覚したのは今年2月の寒い朝のことだった。青森県立北星高校の駅伝部キャプテン・佐藤勇樹さん(18)はいつも通り午前5時にグラウンドに到着したが、そこには誰もいなかった。
「最初は風邪が流行っているからかな、と思いました。でもSNSを見たら、12人の部員が一斉に『転校します』と投稿していて…。連絡しても返事が来ないんです」
佐藤さんによれば、転校した部員たちは全員「家族の事情」を理由にしていたという。しかし奇妙なことに、転校先はバラバラで、北海道から沖縄まで全国各地に散らばっていた。
残された3年生の不気味な変化
唯一残された3年生の佐藤さんには、転校騒動以降、明らかな変化が現れ始めた。同級生の証言によれば、彼は「夜中に1人でグラウンドを走り続ける」「食事をほとんど摂らなくなった」「鏡に映った自分に話しかける」などの奇行が目撃されているという。

深夜のグラウンドで1人で走り続ける佐藤さん(近隣住民提供)
さらに不気味なのは、佐藤さんの自宅周辺で「12人の人影」が目撃されているという噂だ。近所の主婦(45)はこう語る。
専門家が指摘する「集団転校の不自然さ」
青少年心理が専門の山本昭夫教授(東北大学)は、この事件について重大な懸念を示す。
さらに、超常現象研究家の黒田真一氏はより衝撃的な見解を述べる。
「彼らはまだ走り続けている」
事件から3ヶ月が経過した今、佐藤さんは学校に来なくなった。自宅はカーテンが閉めっぱなしで、夜中にだけ「走る音」が聞こえるという。
転校した12人の消息は依然として不明だ。SNSアカウントは削除され、転校先の学校にも「そのような生徒はいない」と否定されている。
最後に佐藤さんと会ったという同級生の証言が恐ろしい。
北星高校では駅伝部の廃部が決定し、関係者は口を閉ざしている。しかし、毎朝5時になると、誰もいないはずのグラウンドから「複数の足音」が聞こえるという報告が相次いでいる。

事件後、誰もいないはずのグラウンド(取材班撮影)
教育委員会は「単なる偶然の重なり」と説明するが、保護者や地域住民の不安は増すばかりだ。果たしてこの不可解な集団転校事件の真相は明らかになるのか―。
※この記事はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
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