120年周期で開花 独特すぎる植物

世界中の植物学者たちが震撼している。南米アマゾンの密林深くで、120年に一度しか開花しないとされる謎の植物が発見された。その生態はあまりにも特異で、専門家の間では「植物というより、何かの生体メカニズムではないか」とさえ囁かれている。

「死の花」と呼ばれる理由

現地の先住民から「死の花（Flor de la Muerte）」と呼ばれるこの植物は、高さ約3メートルに達し、開花時には直径1メートルにも及ぶ巨大な赤黒い花を咲かせる。しかし、その美しさとは裏腹に、周囲の生物に恐ろしい影響を与えるという。

「開花から72時間以内に、花から半径500メートル以内にいた動物や昆虫が次々と死んでいくことが確認されています」と語るのは、調査チームのリーダーであるカルロス・メンドーサ博士だ。「死因はまだ不明ですが、神経系に作用する何らかの毒素が放出されている可能性が高い」

この事態を受けてブラジル政府は、該当区域を立ち入り禁止に指定。軍まで動員して厳重に封鎖している。環境省のエドゥアルド・シルバ報道官は「現時点で民間人の立ち入りは厳禁です。我々は最悪の事態を想定して対応しています」と緊迫した面持ちで語った。

さらに恐ろしいのは、この植物が「移動する」という証言だ。先住民の長老は「あの花は前回の開花時とは違う場所にあった。まるで自分で歩いて移動したかのようだ」と証言している。

国際的な植物学者チームが行ったDNA解析によると、この植物はこれまで知られているどの生物種とも一致せず、未知の進化を遂げた可能性があるという。さらに、同様の植物がアフリカや東南アジアでも目撃されているとの報告があり、世界的な広がりを見せ始めている。

「もしこれが人為的に作られた生物兵器だとしたら、我々はとんでもない事態に直面している」と警鐘を鳴らすのは、生物兵器の専門家であるミハイル・ペトロフ博士だ。「自然発生したものにせよ、人工的なものにせよ、早急な対策が必要です」

現在、この植物は開花から48時間が経過している。先住民の伝承によれば、「花が枯れるとき、さらに大きな災いが訪れる」という不気味な言い伝えが残されている。

「科学的な裏付けはありませんが、伝承によれば前回の開花時には周辺の村で不可解な集団自殺が発生したとのことです」とメンドーサ博士は語る。「我々は今、未知の生物学的脅威に直面しているのかもしれません」

政府は周辺住民の避難を開始したが、この植物の真の脅威が何なのか、誰も正確には理解していない。120年ぶりの開花が終わるとき、人類はどんな代償を払うことになるのか―専門家たちは固唾を呑んで見守っている。