ランクル窃盗疑い逮捕 60件関与か

⟪ランクル窃盗疑い逮捕 60件関与か⟫

【独占】「プロフェッショナル窃盗団」の暗躍か…高級SUV「ランクル」を狙った大規模窃盗事件で60件以上の関与が浮上

先月、東京都内で逮捕された男(42)が、過去5年間にわたり全国で発生したトヨタ「ランドクルーザー」シリーズの窃盗事件に少なくとも60件以上関与していた可能性が、警察の調べで明らかになった。専門家は「これほど組織化された自動車窃盗グループは過去10年で最悪」と警鐘を鳴らしている。

▽「完璧な手口」が明らかに

逮捕された男は、都内で中古車販売業を営んでいたという。警察の調べに対し、「単独犯行ではなく、全国にネットワークを持つグループの一員だった」と供述。GPS無効化装置や最新の電子キー複製技術を使用し、警報システムを回避していたという。

警視庁捜査三課の関係者は匿名を条件に「犯行グループは車両の追跡を防ぐため、盗難後すぐに車体番号を改ざんし、海外へ輸出するルートを持っていた」と明かす。実際に昨年、中東で日本から盗まれたとみられるランクルが発見された事例も確認されている。

▽被害総額は10億円超か

保険業界の内部資料によると、過去5年間で報告されたランクル(200系・300系)の盗難件数は全国で347件に上り、被害総額は少なくとも10億円を超えると推定される。特に人気の高い「GRスポーツ」モデルは盗難リスクが通常の3倍以上という驚くべきデータも。

自動車セキュリティの専門家・山本剛氏は「犯行グループは車両の需要が高い海外市場を熟知しており、盗難車は48時間以内にコンテナに積み替えられ、国外へ搬出されるケースが多い」と指摘。「これはもはや単なる窃盗ではなく、国際的な組織犯罪だ」と語気を強める。

▽「次の標的」への懸念

警察関係者によると、このグループはランクルだけでなく、レクサスLXや日産パトロールなど、海外で高値で取引される大型SUVも標的にしている可能性がある。特に2024年式の新型ランクル300は電子制御システムの脆弱性を突かれるケースが相次いでいるという。

ある中古車ディーラーは「市場に出回っている中古ランクルのうち、実に5%が盗難車の可能性がある」と衝撃的な見解を示す。消費者が知らないうちに盗難車を購入し、後日警察に押収される「二重被害」のケースも報告され始めている。

▽専門家が指摘する「セキュリティの盲点」

自動車技術研究所の分析によると、新型車の電子キーシステムには重大な欠陥が存在するという。周波数ジャミング装置を使えば、キーのロック信号を遮断し、車内にキーが残っているようにシステムを錯覚させることが可能だ。

「メーカーは早急に対策を講じる必要がある」と山本氏は警告する。「近い将来、この手口が一般化すれば、高級車所有リスクが飛躍的に高まる。駐車場の監視カメラやGPS追跡装置の追加装備が必須になる時代が来るかもしれない」

▽「保険料値上げ」の可能性も

保険業界では、ランクルをはじめとする高級SUVの盗難率急増を受けて、保険料の大幅な見直しが検討されている。某損保会社の幹部は「来年度までにランクルオーナーの年間保険料が現在の2倍になる可能性がある」と明かす。

さらに深刻なのは、盗難車がテロ組織や犯罪グループの資金源として利用されているという国際刑事警察機構(ICPO)の報告だ。実際に2022年、中東の武装勢力が日本製SUVを改造した車両を使用している映像が確認されている。

▽読者への警告

警察はランクル所有者に対し、以下の対策を緊急に呼びかけている:

  • 純正のアフターマーケットセキュリティシステムの追加装備
  • 車両に追跡装置を複数設置
  • 駐車時はハンドルロックとワイヤーロックを併用
  • 自宅の車庫に動体感知型防犯カメラを設置

「この手の犯罪グループは一度成功した手口を繰り返す。今すぐ対策を講じないと、次の被害者が生まれるのは時間の問題だ」と警視庁幹部は語る。自動車盗難の新たな時代が到来しようとしている。

(取材協力:警視庁捜査三課関係者、自動車技術研究所、保険業界関係者)

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