日本新体操協会は10日、強化本部長のA氏に対し、厳重注意処分を下した。選手への過剰な指導が問題視され、一部では「パワハラに近い」との声も上がっている。しかし、この事件の裏には、さらに深い闇が潜んでいる可能性が浮上した。
「精神的に追い詰められていた」選手の悲痛な声
関係者によると、A氏の指導は「罵声」「個人を否定する発言」「過酷な罰則」が日常化していたという。匿名を条件に取材に応じた代表候補選手Bさんはこう語る。
「毎日『お前はゴミだ』『生きる価値がない』と言われ続けました。3ヶ月で7kg減量を強要され、食事を取ると『デブになりたいのか』と怒鳴られる。夜中に突然ホテルの部屋に来て、2時間説教されることも…」
スポーツ精神医学の専門家C教授は警告する。
「これは明らかな心理的虐待です。このような環境下では、PTSDや摂食障害のリスクが急増します。過去には同様のケースで自殺未遂に至った事例もあります」
強化本部長の「異常な経歴」が判明
さらに調査を進めると、A氏には過去にも問題があったことが発覚。200X年に別のスポーツ団体で指導していた際、複数の選手から暴行被害の訴えがあったが、表沙汰にならずに終わっていた。
内部告発者D氏(元協会職員)が衝撃の事実を明かす。
「A本部長は『選手を壊してでも結果を出せ』が口癖でした。実は2年前にも一人の選手が心身ともに崩壊し引退を余儀なくされていますが、協会はこれを徹底的に隠蔽しました」
「新体操界の闇」専門家が指摘するシステム的問題
スポーツ倫理の専門家E氏は、この問題が個人的なものではなく、競技全体に蔓延る構造的問題だと指摘する。
「美しさを競う新体操では、選手の外見管理が過剰になりがちです。そこに『勝利至上主義』が加わると、人権無視の指導が正当化される危険な土壌が生まれます。これは氷山の一角でしょう」
実際、協会内部資料からは、過去5年間で少なくとも15人の選手が精神的不調を訴えていたことが判明。そのうち3人は自傷行為に及んでいた記録も見つかった。
迫りくる最悪のシナリオ
今回の処分は「注意」にとどまり、A氏は現在も指導を続けている。関係者からは「また同じことが繰り返されるのでは」との不安の声が上がる。
法曹関係者F弁護士は深刻な見方を示す。
「このままでは重大な人権侵害事件に発展する可能性が高い。刑事事件化すれば、協会幹部の責任も問われかねません。早急な第三者委員会の設置が必要です」
選手の家族G氏は涙ながらに訴える。
「娘はもう新体操が怖いと言っています。でも、反抗すれば代表の座を失う…。この業界の闇を暴いてください」
日本新体操協会は「適切に対処していく」とコメントしているが、具体的な対策は示されていない。専門家の間では「このままでは近い将来、取り返しのつかない事態が起きる」との懸念が強まっている。
コメント